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eyes to me~ 私を見て
第40章 桃子、舞踏会へ
「ありがとう……マイカさんも楽しんで」
由清はマイカの手にもキスをする。
「ひゃっ、ひゃいっ!イエッサー!」
マイカはすっかり夢見心地になり目がハートになって戻らない。
二人がリムジンに乗り込むと、運転席の真理が振り向いて親指を立てた。
「真理――!」
「志村さんが"お姫様達をお迎えに行くのは王子でしょ☆" て言うもんだからさ~!
真理王子様がカボチャの馬車で姫様を拉致って舞踏会へ連行するぜ――!」
「アハハハ!それおかしいからね?」
桃子は後ろから真理の頭をバシィと殴った。
「おいっ!王子のセットが乱れるから止めたまえ!」
「なぁーにが王子よ!全く!
今日は大切な友達のマイカちゃんも一緒のなんだから、ちゃんと安全運転でお城まで連れてってよね――!?」
「よ、よろしくお願い致します!マイカです!」
「お――、マイカちゃんよろしくな!
桃子の友達にしておくには勿体ない美人じゃね?なあ由清? 」