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eyes to me~ 私を見て
第40章 桃子、舞踏会へ
「ツアーなんて予定あんのかよ?」
真理はリムジンを高速に合流させながら由清を睨む。
「志村さん、三年先までスケジュール組んだんだろ?当然ツアーもあるでしょ……
まあ、いつ静岡に来るのかはわかんないけど」
「……よくもまあ、ペラペラと口がまわる奴だよな」
「まあ、女の子達喜んでたから良いじゃん。
あの中の何人かがプリキーのファンになってくれるかも知れないしさ」
「アンソニー!早速ツイッターで呟いた子がいるよ?」
桃子とマイカはスマホの画面に釘付けになっている。
「……『キャラメイト静岡前に白いタキシード王子があらわれた!』……
『この人、どっからどう見ても王子!
来月princes & junkyていうバンドでデビューだって!』
『princes & junkyの王子さまに一目惚れ!ウハウハ(*´д`*)』」
「スゲーな……」
真理は口笛を吹いた。
「真理もこれから素行には気を付けた方がいいよ?何処で誰が見てるから分からないからね?」
由清の言葉に桃子は頷く。
「そうそう!寝癖爆発した頭でドンキ行ったりとか、街中で人と肩がぶつかっても
"なんだぁ――ワレェ!?"てキレたらダメだからね!」