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eyes to me~ 私を見て
第40章 桃子、舞踏会へ
「いや、あれから俺気になってたんすよ!
部屋をあんなにしちゃって悪かったなーって……あのまま放置じゃ、綾波の兄貴に顔向けできないっすかから!」
「いや、だから兄貴と呼ぶなと」
「お――!綺麗になったすね――!」
ピカピカになった窓を前に健人は満足げだ。
「このお部屋に姫様が住んでて……兄貴は……」
健人は真剣に考え込んでから閃いた様に目を見開き、手を叩いた。
「そっか!兄貴は姫様の"爺や"っすね!」
「アホー!なぜ爺やなんだ――!」
「ふぎゃ――っ!兄貴っ苦しいっす!」
綾波が健人の首を羽交い締めすると、玄関のドアが開いた。