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eyes to me~ 私を見て
第41章 歌姫、舞踏会で歌う

「もしもし……」
『堺ちゃん?どう?首尾は』
「ペコチーフ――!」
『おーっほほほっどうしたの情けない声を出して?
貴方は今日の司会者なんだからパリッとしないと』
「不安ですよ!今日は志村賢一と大室哲哉の一騎討ちですよ?
よりによってこんな日にチーフがインフルエンザになるなんて……!」
『ごめんさないねえ……熱だけで他に症状ないし元気なんだけどねえ?
まあ、段取りはレジメに沿ってやっていけば大丈夫だから!』
堺はペコのデスクの中にあったレジメらしき台本を広げてみて悲痛に叫ぶ。
「チーフ……わけの分からない
。△。)⊃―☆ とか
⊂(・▽・)⊃
絵文字ばかりですよ――!」
『あらそう?
う――ん、最初の乾杯の挨拶をするでしょ?
乾杯したら“では皆様御歓談下さい”で……
皆勝手に楽しくやるわよ~!
まあ、後は堺ちゃんのいつものスマイルで適当にやればオッケー!』
「テキトー過ぎませんかっ?」
堺は絶叫する。

