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eyes to me~ 私を見て
第41章 歌姫、舞踏会で歌う



「大室?」
「マジか……」
「パーティ嫌いなのに、よく来たわねえ」
「志村と大室が一同に会するなんて超レアだな」
「なんか……こっちがハラハラしちゃう」

 人々が小声で囁く中、大室は肩で風を切り悠々と志村達の処にやって来た。

「相変わらず無理な若作りねえ……
 短髪のキンキン頭は、薄毛の隠蔽工作なんじゃなくて?」
「志村。お前こそ、その顔のシワの無さは不自然の極みだな……
 何処の美容外科に通ってるんだ?それともテープで引っ張ってるのか?」
「お……お二人ともどうか……穏やかに」

 堺が額に汗を滲ませ、しかし笑顔で二人をとりなした。
 皆が見守る中、突然大室が笑いだし、志村も高らかに笑うと、二人は突然肩を組んだ。

「口の減らないのはお互い様だな……志村よ」
「カワイイおじいちゃんにはなれそうにないわね?大室!」

 周囲が呆気に取られる中、二人は肩を組みながら会場へと入っていった。


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