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eyes to me~ 私を見て
第41章 歌姫、舞踏会で歌う




「おっ!きたきた!美名、大丈夫かよ」

 チキンを頬張った真理が美名に声をかけた。
 会場のテーブルには所狭しとバラエティに富んだ料理や飲み物が並んでいる。
 由清は、ガールズバンドの"Pink Perl"のメンバーに捕まっていた。
 志村と大室は隣同士で酒を飲みながら何やら楽しそうにしている。そんな二人を周囲は遠巻きに見ながらヒソヒソと噂をしていた。

「何を話してるんだろ」
「笑顔だけど……目が笑ってなくない?」
「あれには怖くて近づけないよね~」

 桃子とマイカは、集まる人々の華やかな装いや、豪華な料理に目を輝かせる。

「あ!あれ、あれ平林堅じゃない?
 ……う―わっ!やっぱり実物も顔が濃い!」
「"BIG PAPA"の金森さん――!ああ――カッコいい――!
 ねえっねえっ声かけてもいいのかなっ?」
「うおっ!"エルフィー"の高見川さんだ――!すっごーい!」
「握手したい――!」
「サイン欲しい――!」
「髪の毛一本欲しい――!」



「おい……子供達……少し落ち着け」

 綾波は、こめかみを押さえてはしゃぐ二人に注意する。
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