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eyes to me~ 私を見て
第41章 歌姫、舞踏会で歌う

人々がざわめく中、大室はニヤリとして志村を見た。
「ふん……随分とタレントにもマネージャーにも自由にさせているようだな」
志村は大室を睨んだ。
「久しぶりに話してわかったわ。やっぱりあんたは嫌な奴よ……」
「ふうん?」
「私を憎いなら、私に直接何かしてきなさいよ……プリキーの子達の邪魔をしないで」
「……何の事かな?」
「とぼけないで!」
志村が立ち上がった時、大室が不意に胸を押さえてうずくまった。
「う……」
呻き声をあげて、テーブルから崩れ落ちると周囲は騒然とする。
「大室!?ちょっと!しっかりなさい!」
起こして呼吸を確かめると、志村は顔色を変えた。
「息をしていないわ!」

