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eyes to me~ 私を見て
第42章 愛欲の塔で
「おいっ!知ってるのか」
聖恵の腕を掴み問い詰める。
「何すんだよ!」
庄森が腕を振り払うと、綾波が胸ぐらを掴み睨み付けた。
「とぼけるな……翔大が、美名を連れて行ったのか……あ?答えろ!」
「ふん……知ってたとして教えると思うか?」
庄森がニヤリとすると、綾波が腕をねじ上げる。
「答えないと……ぶちのめすぞ」
ただならぬ雰囲気に、人々がざわついた。
「綾波――何してんのよっ」
「綾ちゃん!」
桃子と三広が飛んで来る。
「綾波!どうしたんだ」
真理と由清も慌ててやって来るが、同時に警備員が現れて綾波が取り押さえられてしまった。
三広が青くなり、警備員に駆け寄る。
「綾ちゃん……!」