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eyes to me~ 私を見て
第42章 愛欲の塔で
「しょう君……や、止めて」
「美名のその脅える声が……可愛い」
「――!」
翔大はベッドの脇にあるブランデーを掴み、口に含むと美名の顎を持った。
「や……嫌」
首を振る美名の口を抉じ開けて唇を重ねる。
甘く苦い液体が流し込まれた。
「ぐっ……ゲホッ…」
噎せて咳き込む美名の背中を、翔大がそっとさする。
「美名はお酒に弱いよね……可愛いよ」
「ゲホッ……んっ」
翔大はまた唇を押し付け、さらに酒を流し込んで来た。
喉から入った液体は冷たくて熱くて、身体の真っ芯が焼けていく。