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eyes to me~ 私を見て
第8章 溺愛の獣
「歌上手いし、可愛いしキレイだし絶対に売れるよ~美名ちゃんは!」

 三広が箸をバシバシ鳴らしてはしゃぐ。

「そうそう!でもこの世界って物騒だから、何かあったら俺らに相談してねっ?
 いつでも耳と胸と腕を貸すから!」
「亮介!セクハラっぽい!」
「何だよ三広っ!ああそうか!お前のその短い腕じゃあ、美名ちゃんを『ぎゅ――』出来ないもんなあ!ハハハ!ざまあみろ!猿が!」
「猿言うな――!」

 ふたりは掴みあって転げ始めた。
 美名は驚いて目を丸くする。

「気にするな。いつもの事だからな」
「そ、そうなの?」

 ふたりは、リビングをゴロゴロ転がりながら首を締め合ったり引っ掻き合っている。

「何だよ――!ちょっと背が百八十センチ超えてるからって――!チビにはチビで便利な事もあるんだからな――っ」
「ほほお――っお子ちゃまサイズの服が着られるとか?そりゃ確かにお得だな!七五三がまた出来るぞ――!写真撮ってあげなくちゃな――!」
「きき――っ!何だよこの手長オランウータン――!」
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