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第43章 罪×罰

｢……はい？｣

　帽子を被った宅配の業者が段ボールを持って立っているのが映っている。

｢虎猫ヤマトです～庵原翔大さんにお荷物です～｣
｢今開けます……｣

　内心、面倒だと思いながらロックを解除する。
　玄関まで行くと、帽子を目深に被った男が箱を差し出してきた。
　受け取るが、やけに軽い。不審に思っていたら、男の後ろからもう一人金髪のモヒカン頭が現れた。

｢――？｣

　翔大が怪訝な表情をした時、帽子の男にいきなり胸ぐらを掴まれ、腹を蹴りあげられる。

｢ぐっ……｣

　翔大が崩れ落ちたところを、髪を掴まれ上を向かされる。
　帽子の男はモヒカンを振り返った。

｢ライオン丸さんよ、こいつを痛めつければいいんすか？｣