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eyes to me~ 私を見て
第44章 デビュー前夜





 真理は、志村の眠る部屋のドアを音を立てずに開けて目を細めて中をうかがった。
 大きな身体を屈め、暗い部屋の中をソロソロと爪先で歩く。
 志村の車のキーはこの部屋に置いてある。
 真理は慎重に、衣擦れの音にも気を遣いながらキーのありそうな場所を手で探った。

「……おかしいな……この辺に前はあったんだけど……」
「……真理くん……大丈夫?」

 美名がドアの入り口で顔を覗かせると、真理は無言で親指を立てて見せた。

「どこだ……?」

 目がようやく慣れてきて、真理は眠る志村の胸に抱いた大きなクマの編みぐるみに注目した。

「何か光っている……」

 泥棒になったかの様な気分でハラハラしながら編みぐるみに近づくと、クマの首にキーがかけられていた。

「……これだあ!」

 真理はそっとキーに手を伸ばした。


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