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eyes to me~ 私を見て
第44章 デビュー前夜
「安心しろっ!綾波!お前が居なくても美名は俺が守る!」
真理は自分の胸をバーンと思いきり叩いたは良いが、噎せた。
「ま……真理君?」
「……ゲホッ……美名を……取られたくなけりゃ、さっさと起きて来い!
……さもなきゃ……かっさらうからな!……ぐへっ……げほぉっ」
「……真理く」
「本気で好きなら……意識不明になってる場合じゃねーからな!」
まだ涙目の美名の手を取ると、真理は綾波に向かってもう一言放ち、病室の扉を開けた。
「帰るぞ」
「ま、待って……」
「早く帰って休む約束だろ?」
「……」
美名は、綾波を振り返るが、真理に顎を掴まれる。