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曖昧なままに
第11章 遠くを訪ね
「大丈夫か?」

「ああ? うん、平気だよぉ」

「そうは見えないが」

 酔ってフラく奈央を抱え、彼女の住むアパートの階段を俺は慎重に昇って行く。

「着いたぞ。鍵をくれ」

「はぁーい」

 差し出された鍵でドアを開ける。何とか奈央を玄関に運び入れ、俺は部屋の照明を灯した。

 同じアパート住まいでも、俺の部屋とは随分と違って見える。新築1LDKのその室内は広々として、何処か洒落たイメージ。

「さて」

 一息ついたのも束の間。俺にはまだ玄関にへたり込む奈央を、ベッドまで運ぶというミッションが残されている。それにしても飲み過ぎだ――とは俺の率直な感想。

「奈央、そこで寝るな。今ベッドに連れて――って!」

 ガバッ! 蘇ったゾンビさながらに、突如として俺に襲い掛かる奈央。驚き尻餅をついた俺の上へ、一切の遠慮なしに圧し掛かって来た。そして有無を言わさず、激しいキスを求める。

 くちゅ、ちゅぱ――と、音を立て絡み合う唾液とアルコールの香り。強く唇を貪った後、奈央は妖艶に微笑みこう呟く。

「眠るわけないでしょ。だって、夜はこれからだもの」

「わかったから。部屋の中に――」

「だーめ」

 履いていた靴を脱ぎ捨て、奈央は俺の衣服を強引に剥ぎ取りにかかった。上着を開きシャツを首までたくし上げると、俺の胸板へと顔を埋める。そうして乳首に吸い着くと更に、忙しい手つきでズボンのチャックを弄りそれを引き下ろす。

 そして自らもワンピースをスルリと頭から脱ぎ去り、見事なプロポーションを惜しげもなく晒した。

「私、もう発情しちゃった。だから――ね」

「何もこんなに、忙しなくしなくても……」

「細かいことはいいの。ほぉら――身体は正直ね」

「あ、オイ――」

 互いに下着だけになっている下半身。奈央は腰を前後に動かすと、その局部同士を擦り合わせた。自分の窪みに押し当て、その肉厚で俺の股間を俄かに扱く。そうしながらも両手は胸板を摩り、俺の乳首に指先での刺激を与えた。

「ちょ、ちょっと……待って」

 そう言いつつも、下着の中ではズンズンと肥大しゆく感覚。

 己の敏感な部分でその変化を察知して。奈央は下着に手を差し込むと、膨張した俺自身を徐に取り出し――妖艶に囁く。


「じゃあ――イ・レ・ル・ネ」


 自らの下着を片側に寄せると――奈央は一息にその腰を沈めた。
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