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曖昧なままに
第3章 白くない聖夜
平気って、何がだ……? そんな疑問に苛まれている間も、最早なかった。
ん……チパッ……ふっ……チュプ……。
愛美の短い吐息と唇が鳴らす淫らな音。その間隔がどんどん狭まろうとしている。
膝にそっと両手を携え、彼女は頭部を一心不乱に前後。潤滑油の如きその唾液が、唇の端から顎を伝いポタッと床へ落ちた。
一切の手加減を見せず、愛美は俺を果てさせんとしている。
「ううっ……だから、待って!」
寸前の感覚が奔り、俺は苦し紛れの抵抗を見せた。愛美の両肩を掴むと、その激しい動きを止める。
快感に流されたいという欲求を有しながらも、それに反する本当の理由は自分でもわからない。しかしそのまま全てを委ねることに、一抹の不安が生じていた。
愛美の行為に溺れてしまえば、その先の二人の関係は恐らく真面なものとはならない。恐らくは、そんな気がしていたのだと思う。
突如、その動きを制された愛美。すぷっとソレを口から解放し、不思議そうな顔で俺を眺めていた。
「何を――待つんですか?」
トロンとした眼差しを向け、その囁く声がボーっとした俺の頭に、木霊しているような錯覚。
「いや……とにかく」
「でも、もう少し……ホラ」
そう言いながら、愛美の口から伸びた舌先が――クリッ――と射出口を突く。それに応えるよう、新たに透明な液粒がそこに滲む。
「くっ……」
愛美は舌をカリ首へ、チロチロと這わせ――
「我慢しないで……」
と上目使いに、その潤んだ瞳を向けた。
「さあ、全部――」
舌の動きが、心地よい刺激を続け――
射精を誘うように、次第に早くなり――
そして、俺の限界を操るようにして――
「――出して」
と、愛美が呟いた。その瞬間――
ビクゥッ!
まるで思春期の頃のように、俺の四肢が激しく脈打つ。
直後ドクッと弾けた第一撃が、愛美の舌から口の奥に流れ込んだ。
「あふっ!」
喉を刺激され口を閉ざす愛美。しかしグッとそれに耐えると、また舌を出して以降の発射を手助けする。
ビュウ――ビュ――。
覚えがないくらいの大量の精液。それらが愛美の舌先に導かれ、様々な方向へと飛び散った。
舌、右の頬、首筋、胸へ――精子を浴び。
「あはっ! すごぉい!」
何故か愛美は、無邪気に笑った。
ん……チパッ……ふっ……チュプ……。
愛美の短い吐息と唇が鳴らす淫らな音。その間隔がどんどん狭まろうとしている。
膝にそっと両手を携え、彼女は頭部を一心不乱に前後。潤滑油の如きその唾液が、唇の端から顎を伝いポタッと床へ落ちた。
一切の手加減を見せず、愛美は俺を果てさせんとしている。
「ううっ……だから、待って!」
寸前の感覚が奔り、俺は苦し紛れの抵抗を見せた。愛美の両肩を掴むと、その激しい動きを止める。
快感に流されたいという欲求を有しながらも、それに反する本当の理由は自分でもわからない。しかしそのまま全てを委ねることに、一抹の不安が生じていた。
愛美の行為に溺れてしまえば、その先の二人の関係は恐らく真面なものとはならない。恐らくは、そんな気がしていたのだと思う。
突如、その動きを制された愛美。すぷっとソレを口から解放し、不思議そうな顔で俺を眺めていた。
「何を――待つんですか?」
トロンとした眼差しを向け、その囁く声がボーっとした俺の頭に、木霊しているような錯覚。
「いや……とにかく」
「でも、もう少し……ホラ」
そう言いながら、愛美の口から伸びた舌先が――クリッ――と射出口を突く。それに応えるよう、新たに透明な液粒がそこに滲む。
「くっ……」
愛美は舌をカリ首へ、チロチロと這わせ――
「我慢しないで……」
と上目使いに、その潤んだ瞳を向けた。
「さあ、全部――」
舌の動きが、心地よい刺激を続け――
射精を誘うように、次第に早くなり――
そして、俺の限界を操るようにして――
「――出して」
と、愛美が呟いた。その瞬間――
ビクゥッ!
まるで思春期の頃のように、俺の四肢が激しく脈打つ。
直後ドクッと弾けた第一撃が、愛美の舌から口の奥に流れ込んだ。
「あふっ!」
喉を刺激され口を閉ざす愛美。しかしグッとそれに耐えると、また舌を出して以降の発射を手助けする。
ビュウ――ビュ――。
覚えがないくらいの大量の精液。それらが愛美の舌先に導かれ、様々な方向へと飛び散った。
舌、右の頬、首筋、胸へ――精子を浴び。
「あはっ! すごぉい!」
何故か愛美は、無邪気に笑った。