この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
曖昧なままに
第3章 白くない聖夜
 平気って、何がだ……? そんな疑問に苛まれている間も、最早なかった。

 ん……チパッ……ふっ……チュプ……。

 愛美の短い吐息と唇が鳴らす淫らな音。その間隔がどんどん狭まろうとしている。

 膝にそっと両手を携え、彼女は頭部を一心不乱に前後。潤滑油の如きその唾液が、唇の端から顎を伝いポタッと床へ落ちた。

 一切の手加減を見せず、愛美は俺を果てさせんとしている。

「ううっ……だから、待って!」

 寸前の感覚が奔り、俺は苦し紛れの抵抗を見せた。愛美の両肩を掴むと、その激しい動きを止める。

 快感に流されたいという欲求を有しながらも、それに反する本当の理由は自分でもわからない。しかしそのまま全てを委ねることに、一抹の不安が生じていた。

 愛美の行為に溺れてしまえば、その先の二人の関係は恐らく真面なものとはならない。恐らくは、そんな気がしていたのだと思う。

 突如、その動きを制された愛美。すぷっとソレを口から解放し、不思議そうな顔で俺を眺めていた。

「何を――待つんですか?」

 トロンとした眼差しを向け、その囁く声がボーっとした俺の頭に、木霊しているような錯覚。

「いや……とにかく」

「でも、もう少し……ホラ」

 そう言いながら、愛美の口から伸びた舌先が――クリッ――と射出口を突く。それに応えるよう、新たに透明な液粒がそこに滲む。

「くっ……」

 愛美は舌をカリ首へ、チロチロと這わせ――

「我慢しないで……」

 と上目使いに、その潤んだ瞳を向けた。

「さあ、全部――」

 舌の動きが、心地よい刺激を続け――

 射精を誘うように、次第に早くなり――

 そして、俺の限界を操るようにして――


「――出して」

 
 と、愛美が呟いた。その瞬間――


 ビクゥッ!


 まるで思春期の頃のように、俺の四肢が激しく脈打つ。

 直後ドクッと弾けた第一撃が、愛美の舌から口の奥に流れ込んだ。

「あふっ!」

 喉を刺激され口を閉ざす愛美。しかしグッとそれに耐えると、また舌を出して以降の発射を手助けする。

 ビュウ――ビュ――。

 覚えがないくらいの大量の精液。それらが愛美の舌先に導かれ、様々な方向へと飛び散った。

 舌、右の頬、首筋、胸へ――精子を浴び。

「あはっ! すごぉい!」 

 何故か愛美は、無邪気に笑った。
/177ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ