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先生の彼女
第2章 2人


外はもう既に暗い
助手席に座ったわたしは、ぼーっと窓の外を見ていた
頭に浮かぶのはさっきの出来事ばかり

車に乗ってからはこれといった会話もなく、
ただ自分の家の場所を教えているだけ

気づかれないようにちらっと運転中の先生を見る

(綺麗な横顔…)

思わず見惚れそうになる

(鼻、高いなあ…)

まっすぐに前を見て運転する先生の横顔は、
まさに大人って感じだった
その雰囲気がまた、彼の魅力のひとつだ

そんなことを考えながらまた窓を見る

(あ、もうすぐ家だ…)

見慣れた景色が次々と横切る
それを見た時、切ない気持ちになった
そんな気持ちを我慢して、先生に別れを告げる

「あの、先生。この辺で大丈夫です」

「ん」

ゆっくりと車を止める

「はい、開けたよ」

段差に気をつけながら降りる

「ありがとうございます、わざわざ」

軽くおじぎをする


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