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先生の彼女
第3章 河上宏介


彼が門瀬さんの机に走っていく姿を目でおう。
その後1人廊下でたっている彼女をちらっと見た。

(あ、)

目があった。直ぐに逸らされたけど

(というか今、見てたよな、俺のこと
まあだからどうという訳ではないんだけど、
そんなあからさまに逸らさなくても…)

「門瀬さん、はい」

家庭科の教科書を見せる

「ありがとう、宮下くん」

感謝の笑みを浮かべる

「うん……」

明らかに照れた様子で返答する

(本当に惚れてるんだな)

何だか微笑ましい気持ちになった

「じゃあ、本当にありがとう」

そう言って隣の教室に走っていく

彼女の姿を見送った宮下は、振り向いて俺をみたかと思えば
ふへへとでも言いそうな表情でにやけ出した

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