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先生の彼女
第3章 河上宏介


「せんせー!」

数学準備室の扉をガラッとあける
入ってきたのは宮下だった

「ノックくらいしろー。どした?」

「あのさ、お願いがあるんだけど」

彼は目をつむり両手を合わせてお願いする

「なにを?」

「期末テスト明けにさ、提出した課題返却するでしょ?それ運ぶの、なんか理由つけて俺と門瀬さんにしてくれない!?」


「は!?」

「こんなこと頼めるの先生しかいないんだよー。あいつらは邪魔…っていうか余計なことしかしないし、協力してくれそうでこの事知ってるのは河上先生だけなんだよ!頼む!!」

またお願いポーズをされる

ここまで頼まれて拒否なんてできない

「んーまあ、いいけど、なんで?」

「いや、告白しようと思って…」

ドキッとする

(告、白…?)

「もうすぐ夏休みだし、夏までには付き合えたらいいなって…」

照れた様子で話す

「じゃあ、テスト終わったら、よろしく!ありがとうね、先生!」

そう言って宮下は出て行った

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