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先生の彼女
第3章 河上宏介


当たり前だが彼女はとても驚いている

もう一度きく

「俺のこと、好きなの?」

まるで好きと言ってくれとでも言うような質問だ

だけど彼女は立ち上がろうとする
だめだ、今聞かないと…!
聞くなら今しかないと思った
少し乱暴だが、彼女の腕を掴んで引っ張る
そして自分の方に引き寄せる

「はやく答えないと、キスしちゃうよ?」

もちろん本当にはしないけど、彼女を答えさせようと咄嗟に思いついたのがこれだった

俺は徐々に彼女に近づく

彼女は凄く焦っている

もう10cmくらいだ
もうほんとにキスしちゃおうかな…と思ったとき

「先生が、好きです…!」

目をつむって、意を決したかのように彼女は言った

ドクン…
俺が、好き…

(やばい、凄い嬉しいんだけど…)

心臓の音が高鳴る

どことなく悲しげな様子の彼女に伝える

「門瀬さん。俺も好きだよ」

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