この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
先生の彼女
第4章 理性
彼女をリビングの机の前に座らせる
「お茶入れてくるから、そこで待っててね」
「ありがとうございます」
丁寧にお礼を言ってくれる
台所で、お茶を入れながら思う
(しばらくは手を出さない)
付き合った時からそう決めていた
(落ち着け…彼女は大切にするって決めたんだ)
お茶を入れるこの一瞬の間に気持ちを落ち着かせる
(よし、とりあえずテレビつけながら話しでもしよう)
そう決めたところで飲み物をリビングへ持っていく
「はい、どうぞ。」
門瀬さんはぺこっとお辞儀をする
俺はちょっとだけ彼女と間をとって、当たらない程度に隣に座った
とりあえずリモコンをとって適当にテレビをつける
「門瀬さん…。あ、」
「?」
ふと恋人同士なのに門瀬さんて呼びはおかしいなと思った
「門瀬さんじゃなくて、さゆちゃんでいい?」
隣にいる彼女に問いかける
「は、はい…!あの、私もそうした方がいいですかね…?」
かど…じゃなくてさゆちゃんが俺の名前を呼ぶなんて想像したこともなかった
「うん、呼んでほしい。あと敬語じゃなくて普通に話していいよ。恋人同士なんだしさ」
「はい…あ、うん…その…先生…」
「あれ、名前呼んでくれないの?」
少しいじわるっぽく聞く
ほんとは先生って呼ばれるのも悪くないけど