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第4章 理性

彼氏と彼女以前に、先生と生徒という一線を越えることが、思ったよりも遥かに大きな壁だった

でも、先生以前に俺は男で、いくら恋愛に鈍いとはいえ好きな女の子のことは凄く欲しいと思うものなんだなと、実感した

冷静にそんなことを考えながらさゆちゃんの返答を待つ

最初は表情に動きが見えなく聞こえなかったかなと不安になったが、急に顔を赤くして慌てた様子で

「せ、先生に、見られるの、恥ずかしいです…！」

照れているのか、目を合わせない

「でも、俺はさゆちゃんの全部を見たいな」

恥ずかしいことを言った割にはあまり抵抗を感じなかった
多分俺の中で色々吹っ切れたのだろう