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先生の彼女
第4章 理性


また彼女の頬や耳が一層赤くなったのが目に見える

こういうのが、堪らなく、苛めたくなる

「あ、あの、それに初めてだから、よくわかんないで…っ」

何か言おうとするのを遮って、またキスをする

何を言おうとしたのかは、わかった

俺が初めてなんだ

それを知っただけで胸が熱くなるのを感じた
キスにもその感情が現れているのがわかる
その時は珍しく俺も目を瞑っていた

「ん…っ」

目を開けて、ゆっくり唇を離す
さゆちゃん…

「初めて、俺にちょうだい…?」

自分とは思えないくらいしおらしい声がでた
此処まできて、何か申し訳ない気持ちがあったのか

だけどさゆちゃんは、静かに頷いた

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