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第14章 二年

彼にしがみついていた手が
緩んでいたことに気が付き
再び彼に抱きつく

「かわいい…」
彼はそう言うと
身体を少し起こし
私の胸に触れながら腰を動かす

「あっ…や…ハァハァ…
だめっ…あっ…あっ…ハァハァ」
止まらない彼の動きに
果てる前とはまた少し違う快感に襲われ
身体が仰け反るようになってしまう

「あぁ…ハァハァ…ハァハァ…」
彼の息がどんどん荒くなり
激しく腰を動かす

「だめっ…またいっちゃう…あっ……
あっ…ハァハァ…もうだめ…ハァハァ…」
全身に力が入ってしまう

「あぁ…ハァハァ…」
胸に触れている彼の手に力が入り
両方の胸を強く揉みながら
激しく何度も出し入れする

「あっ…あっ…ハァハァ…あぁ……
ハァハァ…お願いもうだめっ…」
その味わったことのない気持ち良さに
耐えきれず
そう言って彼にしがみつく


「あぁぁぁ…ハァハァ…
いくよ……うぅっ……」

彼は私を強く抱き締めながら
激しく腰を動かすと
果てていった…

そのまましばらく抱き合ったままで
いると
彼が唇にそっとキスをして身体を離す

私がベットから動けずぐったりしていると
バスルームから
タオルを取ってきてくれた彼が
私の汗をそっと拭ってくれた

「大丈夫？
休んでいいよ」
彼はそう言ってすぐ隣に横になると
私の手を握り私の顔を見つめている

私は呼吸を整えようと
目を閉じると
いつの間にか眠っていた

目を開けると彼がそのままの体勢で
私の手を握ったまま眠っている

無防備でどこか子供のように
愛くるしい寝顔に
笑みがこぼれてしまう


私ね…
きっと…
あなたの望むことならどんなことでも
受け入れてしまう
どんなことでも許せてしまう
なぜだか分からないけど
そう思った

はじめて心の中から沸いて溢れてくる
この穏やかで不思議な感情は
なんだろうと
ぼんやり考えていた