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第16章 35

私は涙が溢れてしまった

嬉しくて
幸せで
喉の奥が熱く感じた

「嫌か?」
彼が私の顔を覗きこむ

「ん…違うの…
嬉しくて…」
私が顔を上げると

彼が私を抱き締めた

「傍から見れば俺達がしていることは後ろ指を指されることだろうけど
俺は何があっても美沙を守るし
絶対お前を不幸にするような真似はしない
約束する」

彼は私の髪に顔を埋めるようにして
そう言った

甘い現実離れした関係の
絵空事のようには思えなかった

それは私が彼に
ただ
ただ
溺れてしまっているからかもしれない

私はそれでもいいと
心の底から思ってしまう

ベッドに横になると
彼が腕枕に誘う

私はその腕に身体を預ける

こんな真面目な話をした後は
彼は私を求めない

「その後にしちゃったら身も蓋もないだろ?
美沙はたぶん不安になるだろ?」

彼はいつかそう言っていた



私はなぜかどうしても今日は繋がりたくて
たまらなかった

それは性欲ではない

彼と身体を重ねるたびに
少しずつ分かるようになった

果てたくて繋がるわけではない

ただ彼とひとつになりたくて

言葉ではなく
彼からの愛情を手や腕や
唇で感じることができる…

繋がっているその時間が
幸せでたまらない

私は彼に足を絡ませる

彼のあそこが硬くなっていることに気付いた

「ね…大きくなってる…」
私が囁くと

「美沙がくっついてくるとな…」
彼は照れくさそうに笑う

「したく…ないの?」
と私が聞くと

「いや…正直言うとさ…
いつもしたいよ…
でも毎日会ってるのに毎日したいじゃ
悪いし…
我慢できないわけじゃないから…
今はこうしてるほうがいいかなってさ…」

彼がそう言って
私の額にキスをする

「ねぇ…
もう我慢しないで…
私はそう思ってくれてる
涼の全部を受け止めたいの…
私は涼を信じてるからもう大丈夫だから…
したいこと全部して…お願い」

私は彼を真っ直ぐ見つめ
そう伝えた…















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