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35
第16章 35
シャワーを浴び部屋に戻った彼が
私に寄り添い微笑む
「ん?…ふふ
なんか二人ともすごく
人間らしくなってきなぁって…」
「んん?」
彼は私の頬にキスをして
布団に潜り込んで私の胸に顔を埋めた
「結構…甘えん坊さんだもんね…」
私が言うと
「お前がその引き出しをみんな開けたんだぞ
責任取って!」
彼が無邪気に笑う
「ん…分かってるよ
分かってる…
涼に出逢えたから…私それだけでいいよ…」
彼が私を強く抱きしめた
キスを重ね
強く抱きしめ合う
「美沙…いい?」
彼に聞かれうなずくと
彼が私のバスタオルをそっと外す
「ね…もう少し暗くして…」
彼にお願いをする
「美沙…お前さ…
傷のこと気にしてるんだろ?
俺だいぶ前から気付いてたんだ
見られたくないんだろうなってさ…」
彼の突然の言葉に驚いてしまう
「いつも暗くしてって言うし
風呂でも無意識に隠してたからな…
大丈夫だよ美沙
お前は十分綺麗な身体してる…
俺はお前の全部を好きなんだぞ…」
彼が私の身体中にキスを重ねる
その腹部にある
手術の跡は大きくはないものの
ケロイド状になりコンプレックスを感じていた
どうしてもそれが嫌で
隠すことばかり考えていた
「美沙が本気でぐちゃぐちゃになって
感じてるとそこにも気が回らなくなってさ…
なんだよ…
こんなの気にして隠してたのかよってな…
それと同時に隠したい気持ちも忘れるくらい
本気で乱れてるんだなってさ…
興奮してた…」
彼が話をしながら
キスを重ね下へさがっていき
やがてその部分に何度もキスをする
「や…」
私が拒絶しようとすると
彼は私の手を押さえ言う
「俺の気持ちがこんなんで変わると思うのか?
美沙…全部見せろよ…俺に全部…」
そう言って唇に少し激しくキスをする