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第16章 35

「美沙…もうすぐ誕生日だろ？
欲しいものないのか？」

彼に聞かれ
何も浮かばなかった

「お前は本当に欲がないのな…
食い物もそうだし…」
彼が微笑む

私はベッドで横になる彼の隣に潜り込むと
彼にぴったりと身体を密着させた

「これがあればいいや…」
そう呟いて
そっとキスをした

「ねぇ…動かないでね…」
ふと彼の全てに触れたくなり
彼の上に覆いかぶさるようにして
身体を重ねシャツを脱がせた

目を閉じ…
彼の髪の香りを嗅ぎ
耳にキスをする
長い首すじにそっとキスをしながら
胸元までおりていく

彼の手が私の胸もとへとそっと伸びる

「だーめ…」
私は彼の両手をそっと掴むと
枕元へ置いた

胸もとにキスをして
舌を這わせ脇の方まで移動する

「まだシャワー浴びてないんだから…」
遮ろうとする彼の言葉に

「いいの…そのままの涼がいい…」
そう言って
少し汗ばんで湿った脇にもキスをして
そっと舌を這わせた

「んん…」
彼の身体がぴくんとする
私はその舌を反対側へとゆっくり移動させる

ツンと硬くなった胸の先端のすぐそばを
通り
彼の脇へと舌を這わせる

「あぁ…」
彼の両手が私の身体を包む

私はゆっくりと胸のほうまで
移動すると
先端にそっと舌を当てた

「ハァハァ…」
彼の息づかいが少し激しくなる

私は彼の顔を見上げながら
少しずつ舌を早く動かす

「ん…あ…」
目を閉じ小さな吐息を漏らす
その姿に興奮してしまう

私は身体を彼の横におろすと
片手でそっと胸の先端のまわりを
なぞるようにしながら
もう片方の先端を舌先で舐め回す

「ぁ…ハァハァ…」
小さな吐息とともに彼の身体が
反応する

何度もそれを繰り返していると
彼の手が私の手を握り
そっと自分のあそこへと導く