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第12章 蜘蛛の糸

「大丈夫?休むか?」
彼が優しく言った

私は彼の腕の中で感じたことをそのままに伝えた

「ただでさえこれだけ狭いのに
力入れてたら痛いだろうしな…
男は締め付けられて我慢できないだろうし
今までここまで濡れてなかったのかな…」

彼が腕枕をして頭を撫でながら私に言う

「俺さ…
たぶん結構それなりに経験はしてきたつもりだけど
ここまで敏感で狭いあそこ初めてだ…
びっくりした
刺激に慣れてないんだなって
今まで相当大事にされてきたか…
遊んでこなかったか…」

そう言って私の顔を覗きこむ

私はなんと答えたらいいのか分からず
彼に抱きつく

「ねぇ…もう一度入れて…」
ついさっきの快感が頭と身体に余韻となって
残っている

彼は私に覆い被さると
キスをする

舌の先が唇に触れて
私の口の中に入ってくる

「ん…んっ…」
それだけで
頭がぼーっとして
身体と心が蕩けてしまいそうになる

「ハァハァ…ん…ん…」
私はたまらず彼のあそこを自分のあそこに
導く

「クチュッ…」
また音をたてて私のあそこが
彼を受け入れる

「あ…」
やっぱり気持ちいい

私は彼にしがみつき
目をかたく閉じていた

「目あけて…」
彼の囁きにゆっくり目をあける

今まで誰とするときでも
私は目を閉じていた
無意識にそうしていた

繋がったまま彼と目が合うと恥ずかしくて
また目を閉じて顔を背けてしまう

「美紗…ちゃんと見て…顔みせて…」
彼の優しい囁きに
また目をひらく

「クチュッ…クチュッ…」
ゆっくりと彼が腰を動かす

私は彼にしがみつき
必死に目を見つめる

「あっ…あ…ハァハァ…やっ…気持ちいい…」
私の声に反応するかのように
彼の眉間に皺が寄り
なんともいえないような顔を彼がする

少しだけ腰の動きが早くなる

「あ…やっ…あっ…んん…」
大きな声が止まらなくなってしまう

彼が私の感じる場所を
何度もゆっくり優しく突き上げてくる

「あ…あぁ…ハァハァ…だめ…いっちゃう…」
入り口近くの上の部分が
熱くなって
今まで知らなかった快感を覚える

「美紗…ハァハァ…イク顔見せて」
彼が私の頬に手をあて顔を近付ける

「やっ…だめ…あ…あっ」
彼が激しく腰を動かすと
私は果ててしまった

頭が真っ白になって
全身汗でびっしょりになっていた

彼が繋がったまま私を抱き締める


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