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第12章 蜘蛛の糸
私は彼にしがみついたまま
目を閉じ彼のあそこを身体で感じる
「ハァハァ…ハァハァ…」
今までにないくらいの
心地よさと
疲労感と
なんともいえない気持ちに気がつくと
涙が流れていた
私は彼にキスをする
「美紗…泣いてる?」
彼が私の顔を覗きこむ
「大丈夫…よく分からないんだけど…
涙が勝手にね…」
彼が身体を離そうとする
「や…ぬかないで…」
私は彼にしがみつく
あそこに入ったままの
彼のあそこは
不思議と違和感がなく
まるで私の身体の一部のように
私の中にある
でも少しそれが動くたび
色んな壁を刺激されて感じてしまう
「あ…あっ…もっとして…ハァハァ…」
私がお願いすると
彼が腰を激しく動かす
「あっ…やっ…だめっ…ハァハァ…
いっちゃうよ……あっ…」
私はまた果ててしまう
「あぁ…だめだ…ハァハァ」
彼の動きがさらに激しくなる
「あ…あっ…ん…あっあっ…」
彼にしがみつき
感じるままを声に出してしまう
「いくよ…ハァハァ…あぁ…」
彼は私を抱き締めて果てていった
私は彼が果てる直前にも
絶頂感を感じていた
しばらく繋がったまま
抱き合っていた
彼が私の汗を優しく拭いてくれる
手を繋ぎ
うたた寝をして目が覚める
「美紗…すごいイクんだな」
彼が言う
私は寝ぼけ眼で彼の胸に顔を埋めて
伝えた
「私ね…中でいったことなかったの…
外でも一度いったらそれ以上はなかったの…
中がね…
気持ちいいって思ったこともないの
でもそれがはじめて分かったよ…」
彼が
「本当に?」
と聞いたので
私がうなずくと
彼は私を抱き締めた
私は今まで知らなかった
こんなにも身体を合わせることが気持ちがいいことも
好きな人と繋がることが
こんなにも幸せだということも
こんなふうに思ったことがなかった
私はきっともっと
彼のことを好きになってしまう…
そう確信していた