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深海のパンツァー
第5章 *4*レジーナ
「君が去るのであれば、ガイア……いや…こんな国のために戦う理由などない……」
ジョルジュが耳元で小さく囁き、彼女の心臓はドクンと跳ね上がった。
彼の体温が徐々に彼女に伝わり、拘束にもがくことができなくなっていた。
「ジョルジュ……様……?」
君が僕のもとを去るのなら―-
「何の為に……何の為に男に生まれてきたっていうんだっ!!」
ジョルジュはレジーナを抱きしめる。
その力は込められているが、彼女の力でも抗える程度の優しい力―-
振りほどけば永遠に後悔するとレジーナは思った。
「恨んでもらって構わない……憎んでくれていい……ロージアのためなんかじゃない……この世界のためでもない……君のためなら……」
そして、僅かに力が解放された。
月明かりの下で見つめ合う。
「いつだったか……君が作った童話を読ませてもらったね……」
ジョルジュが耳元で小さく囁き、彼女の心臓はドクンと跳ね上がった。
彼の体温が徐々に彼女に伝わり、拘束にもがくことができなくなっていた。
「ジョルジュ……様……?」
君が僕のもとを去るのなら―-
「何の為に……何の為に男に生まれてきたっていうんだっ!!」
ジョルジュはレジーナを抱きしめる。
その力は込められているが、彼女の力でも抗える程度の優しい力―-
振りほどけば永遠に後悔するとレジーナは思った。
「恨んでもらって構わない……憎んでくれていい……ロージアのためなんかじゃない……この世界のためでもない……君のためなら……」
そして、僅かに力が解放された。
月明かりの下で見つめ合う。
「いつだったか……君が作った童話を読ませてもらったね……」