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深海のパンツァー
第7章 5*
「レオンハルトが有罪であることをお認めになるのですか?」

「バカな……彼に罪があるのなら、このガイア主義こそが悪の根源……」

ガイア主義。
ロージアは他国が神の意志として戦争を正当化していることに対し、自国は神という偶像崇拝を否定し、地球そのものが母たる地母神であるという考えだ。

人間こそ地母神を汚す病原菌である。
この地球を憂う者こそだけが生きる権利を保持できる。
その理由で軍事侵攻をしている。

「して、どうする気なのだ?」

シグーとゲイツはレオンハルトの屋敷に向かいながら歩く。


遠くに彼らを出迎える女性がいた。

レジーナ=レオンハルトである。
彼女は両名に深くお辞儀をした。

「レジーナさん。例の手紙を受け取りにきました」

ゲイツが彼女に会いに着た理由。
それはレジーナが夫と死闘を演じた敵艦長へ宛てた手紙の受け取りである。

「……これです」

レジーナは封に閉じた手紙をゲイツに渡す。



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