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深海のパンツァー
第7章 5*
「その手紙は?」

シグーがゲイツに問う。

「敵艦長……ジャスティス級の艦長でもあった天津皇帝・紫苑誠を法廷に証人として召喚します」

ゲイツはレジーナを見たまま答えた。

「理解しがたいな。戦争中の敵国の皇帝を証人として軍事法廷に呼ぶなどとは。

レジーナさん……彼を救う方法はもうひとつある。
リヴァイアサンの量産計画を連邦軍に私が提案する。それにはもちろん彼が必要だ。世界各国を敵に回したロージアにはリヴァイアサンと彼が……勇者と聖剣が必要なんだ」

シグーがレジーナに会いにきた理由は『リヴァイアサンの量産』を伝えるためである。
開発者のレオンハルトは拘束され、作り上げたレオンハルトの父は完成とともに過労による死を遂げた。

「ローウェル重工は及ばずながら、艦の開発所として私が預かります」

ロージアでリヴァイアサンを1から作り上げることはレオンハルトとシグーでしかできない。
既にリヴァイアサンを基にした潜闘艦がくみ上げられているが、その性能は低く、候補者である搭乗員の練度はあまりにも低い。


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