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深海のパンツァー
第10章 8*深海のパンツァー
***戦中:リヴァイアサン***
レオンハルトは艦長室にて妻と子、産まれたばかりの第二子がの映る写真を見つめる。
そして、出征する前に息を引き取った父のことを考えていた。
「……父上は満身創痍で亡くなられた。僕と比べ、どっちが軍人でどっちが戦った男かわからないな」
父の死に様は、体力を使い果たすまで戦った男の様であった。
レオンハルトは父の死こそ、男の死に様であると学んだ気がする。
―-ブゥゥゥン!!
静寂なリヴァイアサン艦内に警報ブザーが響く、
そして止むと伝通管から
『スクリュー音! 複数と思われます』
レオンハルトは伝通管を手に取る。
「コンディション・デュエル発令!対艦戦闘用意、トライデント一番二番発射管開け」
そう言うと指令室へと急ぐ。
『トライデント戦用意!』
命令が復唱される。ゲイツ対戦長の声だ。
指令室にたどり着く、副長兼航海長のグーンが既に敵艦との距離を算出していた。
「敵との距離約3500!」
そう言ってグーンは潜覗鏡をレオンハルトに託す。
『発射準備よし!!』
魚雷室から伝通管を通ってゲイツが声を上げた。
レオンハルトは艦長室にて妻と子、産まれたばかりの第二子がの映る写真を見つめる。
そして、出征する前に息を引き取った父のことを考えていた。
「……父上は満身創痍で亡くなられた。僕と比べ、どっちが軍人でどっちが戦った男かわからないな」
父の死に様は、体力を使い果たすまで戦った男の様であった。
レオンハルトは父の死こそ、男の死に様であると学んだ気がする。
―-ブゥゥゥン!!
静寂なリヴァイアサン艦内に警報ブザーが響く、
そして止むと伝通管から
『スクリュー音! 複数と思われます』
レオンハルトは伝通管を手に取る。
「コンディション・デュエル発令!対艦戦闘用意、トライデント一番二番発射管開け」
そう言うと指令室へと急ぐ。
『トライデント戦用意!』
命令が復唱される。ゲイツ対戦長の声だ。
指令室にたどり着く、副長兼航海長のグーンが既に敵艦との距離を算出していた。
「敵との距離約3500!」
そう言ってグーンは潜覗鏡をレオンハルトに託す。
『発射準備よし!!』
魚雷室から伝通管を通ってゲイツが声を上げた。