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深海のパンツァー
第10章 8*深海のパンツァー
ジャスティス級では救助活動が進んでいた。

翼を持つ妖魔・姑獲鳥は人間でいえば腕が翼である。
膝から下は鳥の鉤爪であり、空から水兵たちを救助する。

海に投げ出された水兵は水掻きを持つ妖魔・河童が飛び込んで救助にあたった。

人間と妖魔の争いはどこの国にもある。
だが、天津帝国は例外中の例外だ。

人間と妖魔が争いながらも共存し、こうして共闘まで果たしているのだ。

救助された兵は天津の地母神イザナミに祈る。



救助中の戦闘艦を指揮する艦長は白い制帽を床に叩きつけた。

「艦長……僚艦の救助を継続しますか?」

憤怒の表情を浮かべる艦長に副長が問う。

このまま継続すれば夜になる。
夜になれば、救助は終わり離脱できる。
しかし、その間に『海中の戦車』が攻撃してくる可能性が十分にあるのだ。

「……救助を続けろ!」

艦長は怒鳴りつけた。
副長を怒っているのではない。

このまま救助を中断して離脱しては軍法会議。
なら、敵に撃たれて撃沈されたほうが戦死扱いで国に残した家族が食える。

万が一、敵が攻撃せずに救助に成功すれば、それに越したことはない。

「この戦い……我が軍は負けるかもしれんな」




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