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深海のパンツァー
第14章 12-レオンハルトの決断
その間、グーンはある報告を受ける。
「海中を漂う何かがあると」という報告だ。
バンダースナッチは海中の物体を回収し、艦内に取り込むこともできる。
グーンは回収するように促した。
--*--
『艦長!艦尾多目的室へ』
伝通管からレオンハルトを呼ぶ声があり、彼は戻った。
ゲイツとは結局なにも会話をしていない。
レオンハルトが多目的室に入る。
そこには横たわるハーピーの屍骸。
紅葉だとは知る由もないが―-
「敵のハーピーです。真新しい弾痕が不自然に塞がっています」
「……きちんと袋に入って防水処置までされていたのか?」
海を漂ったと思えない。
そして美しくも、銃弾で穴が開く軍服も正しく纏っていた。
レオンハルトは彼女の顔を見たことがある気がした。
偵察で何度もリヴァイアサン上空を飛んできた。
潜覗鏡にて気づかれることはなかったが、
「はい…まさかこんな余裕があるなら沈没はしないということでしょうか?」
乗員の言葉にレオンハルトは首を振った。
「いいや……時間の問題だね。救命艇や仲間を呼ぶこともできるかもしれないけど」
「海中を漂う何かがあると」という報告だ。
バンダースナッチは海中の物体を回収し、艦内に取り込むこともできる。
グーンは回収するように促した。
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『艦長!艦尾多目的室へ』
伝通管からレオンハルトを呼ぶ声があり、彼は戻った。
ゲイツとは結局なにも会話をしていない。
レオンハルトが多目的室に入る。
そこには横たわるハーピーの屍骸。
紅葉だとは知る由もないが―-
「敵のハーピーです。真新しい弾痕が不自然に塞がっています」
「……きちんと袋に入って防水処置までされていたのか?」
海を漂ったと思えない。
そして美しくも、銃弾で穴が開く軍服も正しく纏っていた。
レオンハルトは彼女の顔を見たことがある気がした。
偵察で何度もリヴァイアサン上空を飛んできた。
潜覗鏡にて気づかれることはなかったが、
「はい…まさかこんな余裕があるなら沈没はしないということでしょうか?」
乗員の言葉にレオンハルトは首を振った。
「いいや……時間の問題だね。救命艇や仲間を呼ぶこともできるかもしれないけど」