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深海のパンツァー
第14章 12-レオンハルトの決断
---*---
艦内にレオンハルトの声が響く。
『総員指令室に集合!』
狭い指令室に集まる乗員。
もちろん離れられない者は持ち場にいる。
ヴェサリウス機関長も集合しなかったが、名指しで集まるよう改めて促された。
レオンハルトの徹底的なミス……
それは『緊急潜行』を指示せず、艦を危険な目に合わせたこと。
艦長でありながら対空戦闘中に艦の外へ身を乗り出したこと。
そして―-
「みんな……よくここまで過酷な潜闘艦勤務に耐えてくださいました。感謝しています。
今回の戦闘でリヴァイアは被弾、それでも天津の旗艦と思われる大型戦闘艦は沈没を待つ身です。
このリヴァイアはどんな敵が相手であろうと負けません。必ず全員が祖国ロージアに、家族のもとに帰れる……そんな艦なんです」
ヴェサリウス機関長がため息をはく。
レオンハルトが言いたい事がわかったのだ。
乗員たちもざわめく。
副長は航海図を見つめたまま俯いている。
「これより我がリヴァイアサンは敵艦に投降します。
ゲイツ少佐の治療を条件に沈没を待つ敵艦と戦略取引を行います。
そして…
見返りにバンダースナッチで敵艦をけん引し、救助する」
艦内にレオンハルトの声が響く。
『総員指令室に集合!』
狭い指令室に集まる乗員。
もちろん離れられない者は持ち場にいる。
ヴェサリウス機関長も集合しなかったが、名指しで集まるよう改めて促された。
レオンハルトの徹底的なミス……
それは『緊急潜行』を指示せず、艦を危険な目に合わせたこと。
艦長でありながら対空戦闘中に艦の外へ身を乗り出したこと。
そして―-
「みんな……よくここまで過酷な潜闘艦勤務に耐えてくださいました。感謝しています。
今回の戦闘でリヴァイアは被弾、それでも天津の旗艦と思われる大型戦闘艦は沈没を待つ身です。
このリヴァイアはどんな敵が相手であろうと負けません。必ず全員が祖国ロージアに、家族のもとに帰れる……そんな艦なんです」
ヴェサリウス機関長がため息をはく。
レオンハルトが言いたい事がわかったのだ。
乗員たちもざわめく。
副長は航海図を見つめたまま俯いている。
「これより我がリヴァイアサンは敵艦に投降します。
ゲイツ少佐の治療を条件に沈没を待つ敵艦と戦略取引を行います。
そして…
見返りにバンダースナッチで敵艦をけん引し、救助する」