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若頭…少女に恋をする。
第13章 デート 右京タジタジ。
二回・三回・四回・五回…と無残にも…完敗。
穏やかにしていた筈が何時しか、笑いは消え…怒りさえも覚え始めていた。
「待ってろよ…必ず取ってやっから…」
「無理しなくてもいいですよ?そんなに欲しい訳じゃなかったし」
心和なりの気遣いだろうが無視し
「うるせっ!!黙ってろ!!取ってやるって言ってんだろう!!」
公共の場で声を荒げる、半分灼きが回ってきっちまった…。
クレーンゲームの機会を壊す勢いにまで達していた。
そんな様子をソワソワとしながら見守る心和
後最後の一回。
アームでキャラクターを掴み…ここまでは何度も出来た。
けれど取り口前で落ちてしまう。
持ちあげて…取り口先まで落ちずにキャラクターを取ることが出来た。
しかも 最後とゆう最後に色違いで二つも。
「心和っ取ったぞ!!」
取り口から二つのぬいぐるみを心和に手渡した。
「本当だっ…ありがとうございます!!右京さん!!」
両手で二つのぬいぐるみを抱きしめる心和。
嬉しそうに笑ってる
その笑顔を見て頑張って取ったかいがあったと本気で思えた