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Dolls…
第8章 古傷

その言葉は


私の弱った心臓にトドメを刺すかのように、私の心を貫いて来たようだった。



い、今…、何て言ったの…?



「だ、抱いてないって…」

「お前は俺の事、人形作りの為なら誰彼構わず抱く男だと思ってるだろうが…、そこまで堕ちてなんかいねぇよ」



相変わらず、私に背中を向けたままの椎葉さん。

だって、私を抱いた理由って…

私をここに閉じ込めてる理由って…




「いい作品は作りたいが、愛してもない女を抱くほど女に不自由はしてねぇって事だ」

…何と無く言葉に棘を感じるが

でも、だったらどうして私を…?

私にはあんな恥ずかしい思いをさせてきた癖に。


「だ、だったら…、どうして私を…」




さっきとは違う動悸が私を襲う。

今にも破裂しそうな程に心臓がバクバクと高鳴ってる。




ドクンッ、ドクンッ



痛いぐらいに心臓が脈打ってる。




「……………さぁな」




それだけ言い残すと椎葉さんは部屋から出て行ってしまった。



「待って…!椎葉さん…っ」



私の言葉も無視して、意味深な言葉だけを残してその場から立ち去った。

残された私はその場に立ち竦むしか出来なかった。

椎葉さんが残したその台詞が頭の中をぐるぐると駆け巡っていた。

それは、さっきまでの出来事を全て忘れてしまうぐらいに強烈過ぎるものだったから。





ドクンッ、ドクンッ

ドクンッ、ドクンッ





何…?

今の台詞は何だったの…?



愛してもない女性は抱かない…。

でも、私の事は散々抱いてきた。

さっきだって、嫌がる私をムリヤリ抱いた…。


奈々さんの事は抱かなかったけど、私の事は抱いてる。


な、何なの…。




椎葉さん━━━━━━?






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