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Dolls…
第9章 腕の中の宝物

















「あなたは、俺を許さないでしょうね」

「あなたに反発するように、こんな人形ばかり作ってる俺を、あなたはどう思いますか?」

「…死人に口なし、ですね。今更あなたの本心を聞くことなんて出来やしないのに…」






























シャワーを浴びて自室に戻った私は、さっきの椎葉さんの言葉を思い出していた。

ベッドの上に踞り椎葉さんの声と言葉を頭の中で繰り返した。




"愛してもない女性は抱かない"




あの声が頭から離れない。

椎葉さんのあの言葉は私の心を貫くには充分過ぎるぐらいに重かった。




"愛してもない女性は抱かない"



…そんなの、嘘に決まってる。

男性は愛情なんかなくても女を抱けるって聞いたことがある。

椎葉さんだって、口ではあんな事言ってるけど本当は…。



「………………っ!」

━━━━━━パンッ



側にあった枕を壁に投げつけた。

と同時に落ちた枕が棚の上にあった人形にぶつかり人形と枕が床に落下した。

「はぁ、はぁ…」



私も…、奈々さんやあの人形みたいにボロボロにされて捨てられる?

奈々さんが言った通り、いつか私も椎葉さんに…っ。


「……もうっ」

頭を抱えてうつ伏せ状態でベッドに倒れ込んだ。


椎葉さんのあの台詞が私を翻弄してる。

こんな山奥に閉じこもって、人形を作る為ならどんな鬼畜な事でもやってしまう男性。

そんな男性の口から出た言葉を真に受ける必要なんかないのに、どうしてこんなにも私の頭を掻き乱すのか…?





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