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Dolls…
第9章 腕の中の宝物
先の見えない今の状況に不安を感じながらも…


「はぁ…、いただきます」

人間の本能には勝てない。

空腹を感じた私はフォークを手に取りパスタを食べる事にした。


今日はいろんな事が有りすぎてさすがに空腹を感じずにはいられなかった。

食欲がないなんて痩せ我慢ももうしてられない。

ハウスキーパーさんが作ったであろうこのパスタ。

大きなあさりや海老まで入ってる。

高級食材を使ってるせいもあってかさすがに美味しい。

椎葉さんはいつもこんな料理を食べてるのかな?

私にしてみれば、こんな豪華な食事は気が引けてしまうけど。



今頃、椎葉さんはあの作業部屋で人形を作ってるんだ。

あの部屋で、あの机で、あの写真の女性を眺めながら…。




そこまで考えた瞬間、美味しいはずのシーフードパスタが喉に突っ掛えたかのように飲み込めなくなった。

奈々さんといい、あの写真の女性といい

椎葉さんを取り巻く女性はたくさんいる。

だけど、椎葉さんの心は…?


椎葉さんの心は一体誰にあるんだろう…。




椎葉さんに触れられた体がまだ熱い。

熱がまだ引かない。

椎葉さんの事を思うと心臓が痛いくらいにドキドキする。




私は、違う…。

椎葉さんに心を奪われてなんかいない…。

あんな酷いことをする椎葉さんを愛してなんかいない…っ。

私は、奈々さんとは違う…っ。






あの写真の女性が誰なのか

椎葉さんの何なのかが気になった。

だけど、気にならない振りをした。

自分の気持ちを必死に押さえつけた。





椎葉さんの愛撫にたまらなく溺れて行く自分が情けない。

そして、そんな椎葉さんから離れることを躊躇ってる自分も情けない。

離れられない理由を必死に探してるようで滑稽だ。

だから、気づかない振りをした。




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