この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Dolls…
第9章 腕の中の宝物


自分の中で次第に大きくなっていく迷いと不安。

それを押さえようとすればするほど、認めたくない何かが心を食い荒らす。

私の心の中に、淫らな化け物が住み着いたかのように。



認めたくない…。

そんな事があるはずないと、思えば思うほど心が苦しい。

心が今にも泣き出しそうになる。



キャンドルの炎だけが照らし出すこの広いダイニング、まるで私1人を閉じ込めてるようで

どんなに広いとは言え圧迫されて窒息しそうに思う。




そんなダイニングで1人、私の椎葉さんへの思いが日に日に増して行くのを、私は手に取るように実感していた。



















そして、この時

1人で思い悩む私は、自分の事で頭がいっぱいで気づけずにいた。

私の運命だけじゃなく、誰かの運命すらも大きく変わって行く事を。


狂い出した運命の第二章の幕が上がっていた事を━━━━━

























ザワザワ…

ガヤガヤ…


もう夜だと言うのに、さすが眠らない街と言われる東京。

夜になっても駅周辺には人が溢れ返っている。

そんな東京の駅に降り立った1人の男性…。




「何だよこの人だかり…、何かの祭か?」



大きなスーツケースを転がす男性は、人だかりを避けながら駅の外へと出て行く。



「すっげぇネオン。…うちの田舎と違って眩しいね~」

夜の東京は初めてなのか、その男の心は何故かウキウキしていた。


「ったく、椿の奴…、東京に出て来て早速心配かけてんじゃねぇよ。何だよ、音信不通って…」

ぶつぶつ言いながら男はある場所へと向かって行く。

夜の東京をもう少し満喫したいがそうも行かない。

男はある使命を抱えてここにやって来たのだから…








「椿の奴、驚くだろうな。俺がいきなり現れたら…、くすくす」
















/559ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ