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Dolls…
第13章 暖かな腕の中
「俺の指の動きで何かを感じたか?どこもかしこも敏感な女だ」

ニヤリと笑う椎葉さん。

だけど、その不敵な笑みすら今は憎くはなかった。

椎葉さんの前髪が私の鼻先に当たって、それがくすぐったくて…。



ただ、今は知りたい。

椎葉さんが怒ってる理由を…。





「大した女だと褒めたいが…、俺は人から観察されるのが好きじゃないんでねっ!」


「あっ、━━━━━━ああぁぁぁぁぁぁっ!!」









椎葉さんの前髪が鼻先を撫でる。

硝子細工のような瞳に見つめられて、停止しそうな思考回路を奮い立たせて椎葉さんの言葉に耳を傾けていた。

だが、そちらに神経を集中させていたせいで下半身の警戒は全くお座なり状態だった。

その一瞬の隙を付いて、先程までローターが蠢いていた私の体内を一気に


椎葉さんのモノが…。



「いやぁっ!!あぁぁんっ!や、やめてぇっ!!」

椎葉さんの胸板に手をついてその動きを止めようとするが、力で椎葉さんに勝てるはずがない。

「ひぁっ、あっ!あああっ!!」

一瞬だけ止まってた涙が再び溢れ出す。

それは、目尻を伝い髪やシーツに滴り落ちて行く。



どうして…?

私はただ椎葉さんが怒ってる理由を知りたかっただけで、椎葉さんを観察してたわけじゃない。

いつも乱暴に抱かれてるだけに椎葉さんの指の動きの違いに気づいただけだ。

椎葉さんを怒らせるつもりなんかなかったのに。


「ひぐっ!い、嫌っ!動かないでぇ…っ!ああああぁぁぁぁっ!!」

足を抱えられて、中まで深く突き刺して来るその動きに私の中の理性や羞恥が飲み込まれていく。

恥ずかしげもなく、獣のような声を張り上げてしまう。




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