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Dolls…
第14章 幼馴染み
「シュウちゃん!シュウちゃ…」
必死に名前を呼んでシュウちゃんの目を覚まさそうとしたが、垂れ下がった前髪の隙間から見えたシュウちゃんの顔は…
まるで、野生の獣が狩りをするかのような目付き。
私の声など既に届いていない。
いや、もう既に
シュウちゃんの中の理性なんてとっくに壊れている。
このままじゃ、本当に、もう…っ。
「は、ぐっ!あああ…っ」
「椿…」
い、いや…
嫌だ…
嫌だ、嫌だ、嫌だっ!
心の中で、ここにいない人の名前を祈るように唱えていた。
それは、今目の前で私を貪るシュウちゃんじゃなくて
私の心は…
椎葉さん…っ。