この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Dolls…
第15章 その愛、凶器につき
椎葉さんの目はシュウちゃんの後頭部を睨んだままだ。

「あ…」


声が出ない。

ダメ…、シュウちゃん…っ!



━━━━━っ!!



シュウちゃんの頭の銃口が微かに揺れた。



ダメ、ダメッ!!



「やめてぇぇぇぇぇっ!!」














━━━━━━━バキュンッ!!!!!!























部屋に充満する火薬の香り。

銃口からは煙が立ち上がり、一瞬の事で視界では捕らえられなかったが発射された銃弾はベッドを貫通しただろう。


撃たれた拍子にシュウちゃんは、床に倒れ込んでしまった。



「いっ、てぇ…っ」

「…うっ」




私は床に倒れるシュウちゃんの上に覆い被さっていた。




「どういうつもりだ?椿?」

背後から椎葉さんの声が聞こえた。





間一髪、椎葉さんが引き金を引いた瞬間、私はシュウちゃんを押し倒すかのようにベッドの下へと一緒に転がり落ちたのだ。

発射される銃弾からシュウちゃんを庇うようにして。

シュウちゃんの体は床に強打したが、何とか銃弾からは逃げられた。

私の体はシュウちゃんがクッション変わりになった為にどこも打ち付けずには済んだが…。


「椎葉さん…、やめて下さいっ!」

シュウちゃんに抱きついたまま椎葉さんに訴えた。

私の行動と本物の拳銃に驚いたようにシュウちゃんの体は固まったまま。

「お前、この男に何をされたかわかってんのか?」

「わかってますっ!」

「俺のモノに手を出した落とし前を付けさせてもらう。退け」

「嫌ですっ!」


━━━━カチャ


シュウちゃんと、シュウちゃんに抱きつく私。

私達の方へと銃口を向ける椎葉さん。

このままでは私もろとも拳銃で撃ち殺されてしまう。


/559ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ