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Dolls…
第16章 誘惑の果て
だけど、今日は少しいつもと違う。
椎葉さんは私の下着をゆっくりと下ろしていく。
一思いに剥ぎ取るのではなく、徐々に見られるという恥ずかしさで私を攻め立てる。
今日は、いつもと少し違う…。
椎葉さんの怒りを買い、お仕置きという大義名分で私を抱くのはいつもの事だが
今日の椎葉さんは私の服を引きちぎった。
ここに来た当初は私をロープで吊し上げて、ドレスのスカートをハサミで切り刻むという暴挙に出られたが、ここ最近はそんな事はしなかった。
少なくとも、自分が新しく買って来た服を粗野に扱うなんて事はしなくなった。
なのに、今日は
以前、椎葉さんが買ってくれた服だと言うのに…、そんな事すら気にしてないかのように胸元の生地を引き裂いた。
「……ん」
「まだどこにも触れてないのに…、恥ずかしさで感じたのか?」
どうして…?
たったそれだけの小さな変化なのに、それがどうしてこんなにも怖く、心臓を高鳴らせているのか…。
引き裂かれた服、肩から添わせるように服を脱がせていく。
それもムリヤリ引っ張りながら、体から剥ぎ取るようにして。
デリケートな素材のはずなのに、皺になろうが、生地が伸びようがお構い無しと言わんばかりに。
「痛…っ!痛い…」
グイグイと引っ張られてるせいか体と生地が擦れる。
皮膚まで引っ張られてるようで脱がされながらも身体中のあちこちに痛みが走る。
「好きなだけ暴れて泣き叫べ。昼間っから女を犯してるスリルを味わえる」
「何言って…、やっ!」
脱がされたる最中、服のあちこちからビリッという小さな音が聞こえた。
生地が破けたのか、縫い目がほつれたのかはわからないが。