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Dolls…
第17章 悪魔のささやき
「ごめんね、うるさくしちゃって…。起こしちゃったかな?」
そんな作り笑いで誤魔化そうとしないで。
話を反らそうとする安藤さんも、黙ったまま立ち竦む椎葉さんも気づいてる。
私が今の会話を聞いてたことを…。
私の涙を見て全てを悟ってる。
「あ、秋人…っ、お前からも何か…」
私を慰めろとでも言うのか…?
椎葉さんに目配せでアイコンタクトを送る安藤さんだが、今は椎葉さんの言葉を聞くのが怖い。
私を見つめる椎葉さん。
その目は、焦ることもなくただ冷静で冷たいまま。
顔色1つ変えずに私を見つめてる。
「……また盗み聞きか?」
やっと開かれた口から聞こえたのは、いつものあの軽口。
私を慰めるわけでもない、いつもの椎葉さんのままだ。
「秋人っ!」
椎葉さんの悪態を止めるかのような安藤さんの怒ったような声。
こんな状況で私に悪態を付くのを止めようとしてくれたのだろうけど、椎葉さんの悪態はいつもの事だし私はそこまで気にはならない。
「す、好きで聞いてた訳じゃ…」
「じゃぁ、どういう訳だ?」
しゃくり泣きながら椎葉さんに反抗した。
私の反抗に椎葉さんも容赦なく言い返して来る。
盗み聞きと言われれば確かにそうだし、反論の余地もない。
だけど、私が言いたいことや聞きたいことはこんな事じゃない。
「ちょ…、秋人っ。言い過ぎだろ…っ!」
「いいんです、安藤さん…っ、いつもの事です…」
椎葉さんと私の会話を聞いて安藤さんは焦ってる。
目の前で喧嘩が始まったとなれば確かに焦るだろう。
それに、私が聞きたいのはこんなことじゃない。
だから椎葉さんの悪態もそんなに気にはならない。
腹も立たない。
そんな作り笑いで誤魔化そうとしないで。
話を反らそうとする安藤さんも、黙ったまま立ち竦む椎葉さんも気づいてる。
私が今の会話を聞いてたことを…。
私の涙を見て全てを悟ってる。
「あ、秋人…っ、お前からも何か…」
私を慰めろとでも言うのか…?
椎葉さんに目配せでアイコンタクトを送る安藤さんだが、今は椎葉さんの言葉を聞くのが怖い。
私を見つめる椎葉さん。
その目は、焦ることもなくただ冷静で冷たいまま。
顔色1つ変えずに私を見つめてる。
「……また盗み聞きか?」
やっと開かれた口から聞こえたのは、いつものあの軽口。
私を慰めるわけでもない、いつもの椎葉さんのままだ。
「秋人っ!」
椎葉さんの悪態を止めるかのような安藤さんの怒ったような声。
こんな状況で私に悪態を付くのを止めようとしてくれたのだろうけど、椎葉さんの悪態はいつもの事だし私はそこまで気にはならない。
「す、好きで聞いてた訳じゃ…」
「じゃぁ、どういう訳だ?」
しゃくり泣きながら椎葉さんに反抗した。
私の反抗に椎葉さんも容赦なく言い返して来る。
盗み聞きと言われれば確かにそうだし、反論の余地もない。
だけど、私が言いたいことや聞きたいことはこんな事じゃない。
「ちょ…、秋人っ。言い過ぎだろ…っ!」
「いいんです、安藤さん…っ、いつもの事です…」
椎葉さんと私の会話を聞いて安藤さんは焦ってる。
目の前で喧嘩が始まったとなれば確かに焦るだろう。
それに、私が聞きたいのはこんなことじゃない。
だから椎葉さんの悪態もそんなに気にはならない。
腹も立たない。