この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Dolls…
第17章 悪魔のささやき
椎葉さんに何人彼女がいようが構わないし、申し訳ないけど椎葉さんが安藤さんの彼女に手を出そうがどうでもいい。
私が知りたいのは、もっと━━━━。
「……そうだよ。奈々は俺の元恋人。だけど奈々は、秋人に惚れてた」
重々しい口を開いて出て来た言葉は、予想通りの答えだった。
やっぱり、奈々さんは安藤さんの恋人だったんだ。
だとしたら、今朝安藤さんが見せた椎葉さんを睨むような目付きの説明もつく。
あの時見たあの目は気のせいなんかじゃなかった。
安藤さんにしてみたら思い出したくない事なのに、わざと私に騙されて、言いにくい過去の出来事も打ち明けてくれた。
「あ、でも気にしないでね!秋人が奈々に手を出したんじゃなくて奈々が勝手に秋人に惚れてただけだから!」
「え…?」
「結果的に秋人と奈々は付き合わずに、奈々の片想いで終わったんだ」
か、片想い…?
……じゃあ、奈々さんと椎葉さんは恋人でも何でもなかったの?
でも、奈々さんはあんなに椎葉さんの事を想ってた…。
片想い?付き合ってない?
奈々さんの片想い?
「つ、付き合ってないんですか…?安藤さんと別れたのに…」
「奈々はファッション雑誌で活躍するモデルだったんだ。将来はパリコレのランウェイを歩くのが目標だったぐらいだからよっぽど自分に自信があったのかな」
そう言って安藤さんは照れ笑いを浮かべている。
確かに、思わず見とれてしまうぐらいの女性だった。
パリコレクションを目指すモデルというのにも納得だ。
だけど、そんな人に迫られたのに椎葉さんと奈々さんの間には何もなかったというの?
私が知りたいのは、もっと━━━━。
「……そうだよ。奈々は俺の元恋人。だけど奈々は、秋人に惚れてた」
重々しい口を開いて出て来た言葉は、予想通りの答えだった。
やっぱり、奈々さんは安藤さんの恋人だったんだ。
だとしたら、今朝安藤さんが見せた椎葉さんを睨むような目付きの説明もつく。
あの時見たあの目は気のせいなんかじゃなかった。
安藤さんにしてみたら思い出したくない事なのに、わざと私に騙されて、言いにくい過去の出来事も打ち明けてくれた。
「あ、でも気にしないでね!秋人が奈々に手を出したんじゃなくて奈々が勝手に秋人に惚れてただけだから!」
「え…?」
「結果的に秋人と奈々は付き合わずに、奈々の片想いで終わったんだ」
か、片想い…?
……じゃあ、奈々さんと椎葉さんは恋人でも何でもなかったの?
でも、奈々さんはあんなに椎葉さんの事を想ってた…。
片想い?付き合ってない?
奈々さんの片想い?
「つ、付き合ってないんですか…?安藤さんと別れたのに…」
「奈々はファッション雑誌で活躍するモデルだったんだ。将来はパリコレのランウェイを歩くのが目標だったぐらいだからよっぽど自分に自信があったのかな」
そう言って安藤さんは照れ笑いを浮かべている。
確かに、思わず見とれてしまうぐらいの女性だった。
パリコレクションを目指すモデルというのにも納得だ。
だけど、そんな人に迫られたのに椎葉さんと奈々さんの間には何もなかったというの?