この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Dolls…
第17章 悪魔のささやき
「…すいません。私、安藤さんを…」
椎葉さんの事を探ろうとして招き入れた私の下心。
安藤さんには全てバレていた。
そんな狡い理由で招き入れた事をまず謝った。
この辛さは、私の下心への罰だ。
「いいよ、そんなこと…」
私の下心に気付きながらも私を追いかけてくれたんだ。
それに安藤さんは、私と椎葉さんの関係も何と無く気づいてるだろう。
今朝、部屋に案内する時に感じた安藤さんの目付きは私を監察した目。
私と椎葉さんの間柄も全て見抜いたしまったんだろう。
「椎葉さんは…?」
「さぁ。椿ちゃんの部屋の前で別れたから後は知らない…」
「そう、ですか…」
所詮私はただの人形のモデル。
追いかけて来るはずもない、か。
下心を持ったからバチが当たった。
コソコソと裏で嗅ぎ回ったから、バチが当たったんだ。
だったら━━━━
「奈々さんって、安藤さんの恋人だったんですか…?」
「え…?」
私の質問に安藤さんは戸惑ったような表情を浮かべた。
私の下心は当にバレてるんだ。
バレてるならもうコソコソはせず堂々と訊ねる事にした。
今朝と比べると、知りたい疑問の数は格段に増えてるけど。
「もうコソコソしません。堂々と聞きます。私は…、椎葉さんの事が知りたいんです」
あんな酷いことを言われたのに、本当にどうしようもないバカだ。
放って置けばいいのに、私はまだ椎葉さんの事を気にしてる。
「どうなんですか…?」
「えっ、と…」
「構いません。教えて下さい…」
本当は、椎葉さんが奈々さんを略奪したかどうかなんて問題じゃなかった。
そんな過去の恋愛なんて、今の私には何の興味も湧かない。
椎葉さんの事を探ろうとして招き入れた私の下心。
安藤さんには全てバレていた。
そんな狡い理由で招き入れた事をまず謝った。
この辛さは、私の下心への罰だ。
「いいよ、そんなこと…」
私の下心に気付きながらも私を追いかけてくれたんだ。
それに安藤さんは、私と椎葉さんの関係も何と無く気づいてるだろう。
今朝、部屋に案内する時に感じた安藤さんの目付きは私を監察した目。
私と椎葉さんの間柄も全て見抜いたしまったんだろう。
「椎葉さんは…?」
「さぁ。椿ちゃんの部屋の前で別れたから後は知らない…」
「そう、ですか…」
所詮私はただの人形のモデル。
追いかけて来るはずもない、か。
下心を持ったからバチが当たった。
コソコソと裏で嗅ぎ回ったから、バチが当たったんだ。
だったら━━━━
「奈々さんって、安藤さんの恋人だったんですか…?」
「え…?」
私の質問に安藤さんは戸惑ったような表情を浮かべた。
私の下心は当にバレてるんだ。
バレてるならもうコソコソはせず堂々と訊ねる事にした。
今朝と比べると、知りたい疑問の数は格段に増えてるけど。
「もうコソコソしません。堂々と聞きます。私は…、椎葉さんの事が知りたいんです」
あんな酷いことを言われたのに、本当にどうしようもないバカだ。
放って置けばいいのに、私はまだ椎葉さんの事を気にしてる。
「どうなんですか…?」
「えっ、と…」
「構いません。教えて下さい…」
本当は、椎葉さんが奈々さんを略奪したかどうかなんて問題じゃなかった。
そんな過去の恋愛なんて、今の私には何の興味も湧かない。