この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Dolls…
第17章 悪魔のささやき
椎葉さんが安藤さんに…?
だから椎葉さんは安藤さんに冷たくしてるの?
冷たい振りをしてるの?
奈々さんの事は椎葉さんのせいじゃないのに、椎葉さんは責任を感じ続けてるの?
「でも驚いたよ。椿ちゃんと奈々が顔見知りだなんて」
「あ、それは…」
「秋人から聞いたよ!奈々に苛められたんだって?奈々も諦めが悪いよなぁ」
苛められたというにはちょっと違うけど…。
あの日、奈々さんがこの屋敷に来て、私と椎葉さんの関係を疑って…。
安藤さんの話した通りなら私は奈々さんに恨まれても当然だ。
「今、奈々さんは?」
あれから奈々さんには会ってないけど、元気にしてるのかな?
奈々さんの近況を椎葉さんが知るはずもないし…。
「さぁ。噂じゃNYに行って本格的にモデルの勉強をしてるって話だけど…」
「そうですか…」
もしそうなら安心出来る。
あんなに心を窶れさせて、本当は内心心配してた。
だけど、私は何に安心してるのか…。
奈々さんが元気に目標を見つけた事が?
内心は心配してたけど、それは奈々さんの体や心を心配してたの?
私は━━━━━…?
ただ、2度と椎葉さんの前に現れないということに安心してるんじゃないかな…?
「だけど不思議なんだよな。他人には全く無関心で人形にしか興味のない秋人がどうして椿ちゃんをこの屋敷に置いてるのか」
「あ…、えっ?」
「だって、幼馴染みの俺ですらこの屋敷に入れてもらうのに相当時間がかかったんだよ?奈々は俺の恋人だったから赤の他人って訳でもないし無下にも出来なかっただろうけど…」
……椎葉さんにとって、私は意思を持った人間じゃない。
だから、ペットのような感覚で招き入れてるだけだろう。
それに私は、ペットの前に人形のモデルだから。
だから椎葉さんは安藤さんに冷たくしてるの?
冷たい振りをしてるの?
奈々さんの事は椎葉さんのせいじゃないのに、椎葉さんは責任を感じ続けてるの?
「でも驚いたよ。椿ちゃんと奈々が顔見知りだなんて」
「あ、それは…」
「秋人から聞いたよ!奈々に苛められたんだって?奈々も諦めが悪いよなぁ」
苛められたというにはちょっと違うけど…。
あの日、奈々さんがこの屋敷に来て、私と椎葉さんの関係を疑って…。
安藤さんの話した通りなら私は奈々さんに恨まれても当然だ。
「今、奈々さんは?」
あれから奈々さんには会ってないけど、元気にしてるのかな?
奈々さんの近況を椎葉さんが知るはずもないし…。
「さぁ。噂じゃNYに行って本格的にモデルの勉強をしてるって話だけど…」
「そうですか…」
もしそうなら安心出来る。
あんなに心を窶れさせて、本当は内心心配してた。
だけど、私は何に安心してるのか…。
奈々さんが元気に目標を見つけた事が?
内心は心配してたけど、それは奈々さんの体や心を心配してたの?
私は━━━━━…?
ただ、2度と椎葉さんの前に現れないということに安心してるんじゃないかな…?
「だけど不思議なんだよな。他人には全く無関心で人形にしか興味のない秋人がどうして椿ちゃんをこの屋敷に置いてるのか」
「あ…、えっ?」
「だって、幼馴染みの俺ですらこの屋敷に入れてもらうのに相当時間がかかったんだよ?奈々は俺の恋人だったから赤の他人って訳でもないし無下にも出来なかっただろうけど…」
……椎葉さんにとって、私は意思を持った人間じゃない。
だから、ペットのような感覚で招き入れてるだけだろう。
それに私は、ペットの前に人形のモデルだから。