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Dolls…
第18章 パンドラの箱
「骨や関節が痛んだら厄介だ…」
「……やっ!」
椎葉さんの内ポケットから取り出された折り畳み式の小さなナイフ。
キラリと光る切っ先に一瞬恐怖を覚えたが…。
椎葉さんの伸長なら踏み台などは使わずに私の手を縛っているロープまで容易に手が届くだろう。
内ポケットから出したナイフで私の腕を縛っているロープを切り落としてしまった。
━━━━━バタンッ!!
吊るされていたロープの支えがなくなり私の体は重力に従うようにその場に倒れ込んでしまった。
「は…っ、はぁ、はぁ…んっ」
ひんやりと冷たいコンクリートの床の上。
力が入らず立ち上がることも、座ることも出来ない。
ずっと吊るされていたせいで腕は勿論、身体中の関節や筋が痛い。
無理な体勢でバランスを取り続けていた足、腹筋、腕。
明日は筋肉痛を覚悟した、その時だ。
「まだ終わってねぇよ?」
「え…?い、いやぁ…っ」
横向きに倒れる私の足を掴みムリヤリ開かせるとその隙間に椎葉さんの体が入ってきた。
まるで私の体を引き裂くみたいに。
この体勢、何をされるかなんてわかりきってる、が…
「お、お願…、ダメっ!ま、待って下さいっ!」
さっき、寸止めされ続けたせいで体が可笑しいっ。
体は動かないし、感度だって狂ったまんま。
今椎葉さんのモノが入って来たら、今度こそ壊れてしまう。
「やめてっ!やめて下さいっ!!」
抵抗したくても、両手はまだロープで固定されている。
腕を固定しているロープの結び目じゃなく、もっと上の部分を切ったからだ。
だから、正確に言えば私の体はまだ身動きがままならない状態なのだ。
「やだっ!やめてっ!!ゆ、許してぇ…っ」