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Dolls…
第18章 パンドラの箱
今朝みたいに椎葉さんを求めたりしない。

強がりとかじゃなくて、こんな酷くて乱暴的で猟奇的な椎葉さんを求めたりしない。

いくら私が悪かったとは言えこんな辱しめ…。

「ふ、ふざけ…っ、あ…っ」

「感じてんだろ?強がってねぇで、今朝みたいに可愛く俺を求めてみろ」

今朝、椎葉さんを求めた後に私はドン底に突き落とされた。

椎葉さんは私を人形としてしか見てない事がよくわかった。


人形扱いしかされてないのに椎葉さんを求めるなんて、余計に惨めになるだけ。


「い、嫌です…っ」

歯を食い縛り椎葉さんの誘惑を跳ね返す。

これ以上、惨めになりたくない…。

あんな思い、もうしたくない…。


「無神経な質問をして…っ、ご、ごめんなさい…っ!だから、もうやめ…っ、やめて下さ…っ」

これ以上、私を惨めにしないで…。

こんな拷問、早く終わりにして…っ。

寸止めされ過ぎたせいで下半身の感覚が可笑しくなってる。

最早、痛みと快楽の区別すら付かないほど感度が狂って来てる。


「言っただろ?これは調教だってなっ!!」

言い聞かすように私の顎を更に強く掴んだ。

掴んだ手の親指で私の唇を撫でながら含み笑いを見せている。


まるで、私の理性や感情を崩壊させようとしてるみたいに。


「お前に拒否権はねぇんだ…」

「……い、や」


再び爪先立ちになったせいで腕が更に激しく痛む。

もうどれくらいこの体勢でいるだろう。

汗をかいた体に冷気が触れて肌寒い。


精神的にも肉体的にもこの体勢は辛かった。

しかし、そんな私の様子を察したのか、椎葉さんは…


「せっかくの体が傷物になっても困る」

私の顎を離してくれたが、その瞬間に私の頭はクラッと目眩を覚え俯いてしまった。









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